水彩絵の具のしみの落とし方、染み抜き(しみ抜き)
水彩絵の具は、顔料と、乾燥したときに固着させる成分で出来ています。
この成分が、繊維の奥まで入り込んでいるので、非常に落としにくいしみです。
このような理由なので、色が残ったからといって、漂白剤を使っても効果はありません。
顔料をひたすら取り除く作業になります。
また、子供用ブラウスやTシャツなど、綿、ポリエステルの衣類以外はしみ抜き作業を行わないでください。
色柄物、デリケート品はクリーニング店にお任せください。
用意するもの
・台所用洗剤
・クレンザー
水彩絵具のしみ抜き方法
1.しみの下にタオルを敷きます。
2.台所用洗剤とクレンザーを混ぜ、しみ部分に塗り、ブラシでこすっていきます。
3.この作業を、しみが落ちるまでひたすら繰り返します。
4.しみが落ちたら、通常通り洗濯します。
落とすときのポイント
ブラシは、使わなくなった歯ブラシで十分です。
下に敷いたタオルに、水彩絵具をたたき出していくイメージです。
タオルに移った絵の具が衣服に再付着しないようにタオルをずらしながら作業してください。
水彩絵具はついたばかりなら比較的キレイに落とすことができます。
乾燥して固着してしまう前に早めの処理を心がけましょう。
注意点
歯ブラシで擦る際には最初から力を入れすぎず、様子を見ながら力を加減するようにしましょう。
力いっぱいゴシゴシと擦ってしまっては、当然生地にダメージを与えます。
ゆっくりと丁寧に時間をかけて作業することが重要です。
下に敷いたタオルに絵の具を移していくイメージです。
少しずつタオルをずらし絵具の再付着を防ぎましょう。
安易に作業するとしみの範囲を広げてしまいますのでご注意ください。
不安なお洋服はクリーニングをご検討ください。