レーヨンの洗濯方法
レーヨンとは
レーヨンとは、絹に似せて人工的に作られた繊維です。
絹のような光沢や、肌触りを持ち、染色が良いため、衣類の繊維として幅広く使用されています。
ただし、水に非常に弱く、水洗いした場合には確実に縮みます。
なので、基本的にはクリーニング店でドライクリーニングに出したほうが無難です。
しかし購入価格や、使用用途により「そんな毎回クリーニングに出せない!」という方もいらっしゃると思います。
ここからは、私の情報や経験から、「少しでもお役に立てるアドバイスがあれば」という観点でお書きしたいと思います。
レーヨン製品の注意点と洗い方
洗濯表示を見て、お持ちのレーヨン製品の組成を見てみましょう。
レーヨンとその他繊維の比率を確認し、洗濯方法を決めます。
レーヨン100%の場合
これは、家庭の洗濯はかなり危険です。
物によっては、びっくりするくらい縮みます。(それこそ大人用→子供用くらい縮みます。)
ただ、乾燥後に伸びる場合や、アイロン掛けで補正できる事があります。
洗濯前に採寸しておくといいでしょう。
レーヨンと他繊維の混紡
この場合には、洗濯表示が水洗い(手洗い)OKになっている物もあります。
そのような衣類は、洗濯表示に合った洗い方をしましょう。
水洗い×の場合には混紡率が危険度の目安になります。
レーヨンが50%以下の場合は、比較的安全だと思います。
レーヨンの洗濯方法
1.桶などに水を張り、デリケート衣類用洗剤を入れて洗浄液を作ります。
2.短時間手洗いします。
3.よくすすぎます。
4.タオルで包み込むように水気を取り、陰干しします。
※この時に、整形するよう、しわを伸ばしてから干してください。
シルク(混紡)の洗濯方法という記事もご参考にしてください。
最後に
洗濯表示は、アパレルメーカーが製品を作るときに、洗濯テストをして記載しています。
洗濯表示が×になっているのは、それなりの理由があるはずなんです。
ただ、安全マージンをとった、無難な表示をつける傾向にあるため(購入されたお客様に、より安全な洗濯方法を提示するためには仕方ないと思いますが)洗濯表示が×の洗い方ができる場合がある、という事です。
洗濯表示以外のお洗濯は、自己責任というリスクが伴う事を、ご承知おきください。
無責任な締めになってしまい恐縮ですが(汗)、素材以外に衣類の状態や他の要因も関わってくるのでこのようなご説明で終わる事をお許しください。